2021年は、こんな年です。
続日本紀によりますと
722年(養老6年1月20日) 上多治比眞人三宅麻呂(たじひの みやけまろ) が坐誣告謀反、穗積朝臣(ほづみのあそみ)老(おゆ)が指斥乘輿で死罪になるところを皇太子(聖武天皇)の計らいで多治比さんは伊豆に、穂積さんは佐渡に配流になったとあります。
ちなみに指斥乘輿とは、元正(げんしょう)天皇の乗物を指さして議論したのではなく、元正天皇を批判(非難)したの意で多治比さんとセットの出来事と思われます。
724年(神亀元年3月1日)「定諸流配遠近之程 伊豆 安房 常陸 佐渡 隠岐 土左六国為遠」とあり、佐渡が配流の地として正式に指定されました。
以来、佐渡は幾人もの都人(貴族や知識人)を受け入れ、吸収してきました。
順徳上皇、日蓮聖人、世阿弥の3名は中学校で習う歴史に登場する人物で、教科書にも載っています。
- 承久の乱と、その後の動き 順徳上皇の追放地ー佐渡
- 日蓮は、法華経こそが真の教えで、~
- 観阿弥と世阿弥によって大成された能(能楽)は、~
そして、1221年(承久3年7月20日)に順徳上皇が(※7月21日と2説あり)
1271年(文永8年10月28日)に日蓮聖人が佐渡に着いた日になります。
2021年は、順徳上皇が佐渡に着かれてから、ちょうど800年。
日蓮聖人は750年になります。
順徳上皇800年と日蓮聖人750年。2021年は記念すべき年です。
佐渡観光という名の交流人口の拡大が期待できる年です。
何をどうするのかは未知数ですが、チャンスにできると思います。
準備に早めは ありません。予算の兼ね合いもあるでしょうが観光圏の地域間競争に負けないよう準備を進めるには2019年がリミットです。
ちなみに、個人的には「世阿弥の道(日蓮聖人の道)トレイルランニング大会」の開催と
佐渡市と厚木市が姉妹都市提携し自治体間交流ができればと願っております。
2021年を佐渡の大観光交流年に!
そこで、佐渡と日蓮聖人の関係を調べてみました。
ホンマでっか!? St.Nichiren in Sado
「金を中心とする佐渡鉱山の遺産群」として佐渡金銀山がユネスコの世界遺産暫定リストに記載されたのが2011年。三度目の正直の言葉も虚しく、本年(2017年)も国内推薦から外されてしまいました‥。
今年こそはと、淡い期待を保っている中での落選の知らせは、私の四十数年前の失恋の記憶を呼び起こし、忘れていた ほろ苦い失望感と虚脱感を体感しました。
そんな中、NPO法人佐渡成長戦略政策塾の塾長兼理事長でもある小菅徹也先生が、東京オリンピックの翌年の2021年は「日蓮聖人生誕800年祭」である旨を教えてくれました。
小菅先生はご自身のFacebookで『日蓮観光復活序論』を展開し、「2021年の日蓮聖人生誕800年祭は、何が何でも佐渡観光復活の最後のチャンスとして活かしたい」 「それには歴史的評価に十分耐えられる本物の日蓮聖蹟を厳選し、コースを選定して最適なガイドブックを用意した『日蓮聖人生誕800年祭・佐渡法難750年祭向けの日蓮聖蹟巡拝ツァー事業』を展開したい」とおっしゃっております。
文化庁の平成28年版宗教年鑑によれば、日蓮聖人系の文部科学大臣所轄の包括宗教法人が39法人で信者数11,892,539名。創価学会などの単立宗教法人を含めれば、日蓮聖人系信者数は約2,050万名となります。
仮に、その中の5%の方々が2021年に佐渡にお越しいただけたら、
年間1,025,000名!?
ホンマでっか!?St.Niciren。
佐渡観光に光を!
日蓮聖人関係の皆様、2021年 SADO KOI(来い)。
お待ちしております。
佐渡に残る 日蓮聖人遺文
恥ずかしながら、私の知ってる日蓮聖人といえば、佐渡歴史伝説館にあるロボットぐらいでした。しかし、この度の2021年を迎えるにあたり、予習しなければならないと思い、ちょっぴり調べてみました。
日蓮聖人遺文とか、約750年前の資料が残存すのにビックリです。
その中に佐渡市阿佛坊の妙宣寺に、国指定の重要文化財となっている、日蓮聖人筆書状が3巻あります。
② 弘安元年七月廿八日 (1278年)【阿仏房尼御前御返事】(千日尼御前御返事)
③ 弘安三年七月二日 (1280年)【故阿仏房尼御前御返事】(千日尼御返事)
是非、2021年には 妙宣寺にて、国府尼御前御書の真跡を拝してみたいものです。
① 国府尼御前御書(第七紙)『日蓮聖人真蹟集成』2巻252頁から転載
まるっきり、何が書いてあるのか、私には わかりませんが
活字に起こしたのを見て、改めて見直すと、ひとりの漢・日蓮 が垣間見えます。
とても大切な夫を、使いとして訪ねてくだされた。
あなたの御姿は見えないのに、夢か幻であろうか
あなたの心は、ここにいらっしゃるように思われる。
日蓮を恋しく思われるなら、いつでも、出る月や夕日を拝みなさい。
あなたが願えば、いつでも月影に私を感じることができます。
また、あの世でも、霊山浄土へ行って、そこでお会いしましょう。
Oh! アメージング!こんな手紙もらったら、
どんな女性も イ チ コ ロ!?
まさに SADO の KOI文(ふみ)
尚、2021年。妙宣寺での【国府尼御前御書】の一般公開が、このプロジェクト最大のミッションと考えております。
当然、レプリカ(実寸大)で構いません。特に宗派・宗教を問わず、女性に見てもらいたい書といえます。躍動感溢れる日蓮聖人の筆使いから、750年の時空を超える、恋のパワーと思いやる心を感じとってください。
阿仏のご住職様、関係機関の皆様、佐渡観光の明るい未来ため、忖度のほどよろしくお願いいたします。
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